小児矯正のメリットデメリットを紹介しています

小児矯正

小児矯正について

小児矯正とは、子供の時期に行う矯正治療のことです。歯列矯正は大人になってからでも可能ですが、子供の時期から矯正を行うことによってより理想的な治療を行うことができる場合があります。大人は顎骨の成長が終わってしまっているので歯を動かすだけの矯正になってしまいます。子供の矯正の場合、大人のように負荷をかけて動かすというよりは、顎の成長をコントロールすることで適正な歯並びに整えていくという考え方のほうが分かりやすいかもしれません。また、乳歯から永久歯に生え変わる時期でもあるので、それをふまえた上で矯正治療を行うことが大切になります。

小児矯正のメリット

■歯を抜く確率が低くなる

狭かった歯のスペースを広げる事で不必要な抜歯の可能性を減らす事ができます。

■大人になってから再度矯正治療が必要となっても、矯正の治療期間が短くなり
良い治療結果が得られやすい

歯の生え変わりの時期に新しい歯の生えるスペースをつくる治療をするため、大人の歯が生え揃った後に矯正治療が必要になった場合にも治療が進めやすく綺麗な歯並びに仕上がります。

■悪い噛み合わせが原因での歯の
すり減りや顎への負担を減少できる

子供のころから歯並びや噛み合わせが悪く顎を横にずらして噛んでいたりすると顔がゆがんで成長したり、顎関節症(がくかんせつしょう)になる恐れがあります。そうなってしまう前に原因となっている悪い噛み合わせを治し顎のバランスを整えることで、お子様の顔のバランスも整います。

■コンプレックスの解消

歯のコンプレックスを解消することで、自信に満ちた精神が発達する環境を整えてあげる事ができます。

小児矯正のデメリット

■矯正期間が長い

顎の骨の成長が終わる15歳前後まで経過を観察する必要がある為、矯正期間が長くなることが多い場合があります。

■本人の協力が必要

小児矯正に使用する装置は多くが家庭で患者さん本人に装着してもらうタイプの為、本人が治療に協力的でない場合には治療の結果に差が出てしまいます。

■歯根吸収が起こる可能性がある

矯正によって歯根吸収(歯の根っこが溶けてしまうこと)が起こってしまうことがあり、万が一重度の歯根吸収が起こってしまった場合は、矯正治療の中止や、歯の連結・固定などが必要になることもあります。