永久歯が生えてこない時は

永久歯が生えてこない

永久歯が生えてこない

【先天性欠如歯】という言葉を耳にしたことはありますか?先天性欠如歯とは、生まれつき歯が形成されていないことをいいます。歯の形成異常の一つであり、病気ではありません。

また、この異常は乳歯ばかりではなく永久歯にもみられる症状です。先天性欠如歯は歯自体が形成されていない為、生えてくることはありません。欠如歯は1~2本欠けているのが一般的ですが、中には複数本の欠如がみられるケースもあります。歯が生えてこないことで、歯並びや噛み合わせに影響が出てしまう場合があります。

生えてこない生えてこない

また、乳歯が生え揃った時には全部で20本の歯が並び、永久歯が生え揃った時には全部で28本(親知らずを除く)の歯が並びます。永久歯の先天性欠如歯で多くみられるのは、第三臼歯(親知らず)です。他には側切歯(前から2番目の歯)や第二小臼歯(前から5番目の歯)が欠如することもあります。

■10人に1人が先天性欠如歯!?

近年、10人に1人の割合で永久歯が生えてこないお子様がおられます。先天性欠如歯の原因としては、定かではありませんが遺伝や食生活や生まれ持った全身疾患などが考えられます。見た目や噛み合わせに問題がない場合そのままの状態を維持していただいても大丈夫ですが、歯がない部分の隙間を矯正治療で改善することもできます。

なお、歯と歯の間が極端に開いていたり、数本の歯が欠如している際にはブリッジやインプラント、入れ歯を入れる方法になります。

ただし、永久歯が生えてこない原因の全てが先天性欠如歯であるとは限りません。
様子を見ていると全部生えてくることもあります。

まずはレントゲン撮影をおこない、永久歯芽があるかを確認した上で歯の根が形成されており動いているようならば、経過観察をおこなっていれば生えてくることがほとんどです。

永久歯が生えてこないと感じた時はまずは当院へご相談ください。
個々の症状に合った治療法をご提案させていただきます。